血液クレンジングによるアンチエイジング

血液クレンジングという療法が紹介され注目されています。成人病対策としてはこれまでも、動脈硬化の予防の重要性が報道され、青汁などのように「ドロドロ血液をサラサラ血液へ」というキャッチフレーズの食品やサプリメントが売れ行きを伸ばしてきました。血液クレンジングは食事改善や経口薬品とは違って、血液を直接的な方法で再生するものです。血液を体外へ取り出し、いわゆるクレンジング処理をしたうえで再び体内へ戻すという医療行為です。
血液クレンジングは、キレーションやデトックスなど解毒治療や、ホルモン補充、栄養点滴などのアンチエイジング療法として紹介されていますが、血液採取、クレンジング、体内還元といった一連の医療行為は、ヨーロッパの医学界での認知度は微妙なようです。イギリスの公共機関サービスでは、オゾンを反応させた血液を老齢者の血管に戻す治療法は認められていません。日本の医学界で認知されているかどうかは明らかではありません。
血液クレンジングの方法を紹介する前に、血液のヒト一人当たりの量や役割を見ておきましょう。血液量はヒトの体重の約13分の1で、体重60Kgの人なら約4.6Kgが血液の重さになります。血液の役割の主なものは、体内を循環しながら酸素、二酸化炭素を運ぶこと、エネルギー基質(糖、脂質、アミノ酸、タンパク質など)や、各種ホルモン、代謝産物などを運ぶことです。ほかにも体温運搬、免疫機能などのはたらきをもつ、人体にとって重要な液体です。
アンチエイジングの効果を持つという血液クレンジングは、体内からどのくらいの血液を採取し、どのような処理をして体内へ還元し、またその回数はどのくらいが効果的なものとされているのでしょうか。

血液クレンジングとは

血液クレンジングの目的は、血液の健康回復(維持)にあります。重要な働きを持って体内を循環している血液をクレンジングすることにより、酸素をはじめ各種ホルモン、エネルギー基質などを正常に運ぶ機能を回復させるということです。このように血液クレンジングとは、血液を浄化するということですが、特徴的なことは血液をいったん体外へ採取したうえでクレンジングし、再び体内へ戻すという点にあります。
血液クレンジングがアンチエイジングの対策として効果があるというのは、血液自体が健康でないと、活性酸素に対する抵抗力が低下し、ひいては老化が進むと考えるからで、問題となるのは血液クレンジングが、血液の健康の回復(維持)にどのように関わるかにあります。また血液クレンジングが血管病、動脈硬化を防ぎ、ひいては心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こさないためにも効果があるとする意見もありますが、血液クレンジングは血液の浄化であって、血管に起因する動脈硬化などとは直接の関係はないはずです。
アンチエイジング療法としては、オゾン療法という方法もあり、有名なところではイギリスのエリザベス女王のお母さんがアンチエイジングの一環として定期的な療法を受けていました。オゾン療法はヨーロッパで主に利用され、手術後の患者さんの免疫力をあげるなど効果が報告されているようです。血液クレンジングの実際の治療では、オゾンが利用されることから、オゾン療法との関係が問題となっているようですので、血液クレンジングとオゾン療法との関わりを見てみましょう。

血液クレンジングの内容と効果

血液クレンジングはオゾン療法を利用していますが、従来のオゾン療法研究の立場からは血液クレンジングとオゾン療法の直接的な関係はないといわれています。血液クレンジングという命名が人の興味を引くこともあり、報道の取り上げ方によって広く知られることになったようです。
血液クレンジングの実際を見てみましょう。まず血液を採取します。1回の採取量は50〜100mlで、採取した血液にオゾンを加えます。オゾンの量は個人により異なり、本人にとって最も効果的な計算量の医療用オゾンを加えて反応させます。クレンジングというのはこの過程がポイントになります。最後にクレンジングした血液を体内へ戻します。
血液クレンジングの効果は、活性化した血液が体内に戻って体全体を活性化させるので、アンチエイジング全体にわたります。老化防止からさらには若返りの効果まで紹介されており、具体的な効果として挙げられたものには、老化防止、不眠症、脳梗塞などの血管障害、頭痛、めまい、高血圧、肩こり、四十肩、五十肩、リウマチ、更年期障害、慢性疲労、ストレス、インポテンツ、肌荒れ、痔などが含まれえてます。血液クレンジングの効果を早く実感する人の中には、クレンジングした血液を体内に戻している治療途中からでも体が温まるのを感じ、視界がクリアになる人もいると紹介されています。
血液クレンジングの一連の流れは、血液採取ーオゾンによる血液クレンジングー体内還元ですが、老化予防の効果を維持するにはこの治療を月に1〜2度行う必要があるといいます。アンチエイジング対策として血液クレンジングの効果が注目されているわけですが、アンチエイジングとしてはこれまで、医療行為とは別の食事改善、生活改善などの分野での研究が主なものでした。アンチエイジングの効果を早く、目に見える形で実感したいのは理解できますが、老化予防の効果を維持するために月に1〜2度の治療を限りなく続けることになるのでしょうか。参考までに、アメリカの医師会はアンチエイジングを公式の医療分野とは認めていないようです。

Copyright © 2008 アンチエイジング対策としての血液クレンジングとは